« フィギュアスケート技の解説 | トップページ | フィギュアスケートのジャンプ解説 »

忘れられた1票

国民審査という制度をご存知だろうか?

これは、衆議院議員総選挙の投票日に最高裁判所裁判官を罷免するかどうかを国民が審査する制度である。

Sa01

最高裁判所の裁判官は内閣に任命されるので、不公平な判断をしないように国民が審査できるのである。しかし、この制度で罷免された裁判官は一人もいない。罷免すべきと投票する人間も10%ほどしかいないそうである。なぜか?

ひとつは投票のやり方を知らない人間が多いことである。投票者は罷免すべきと考える裁判官に×印をつけるのだが、ほかの記号(○や△)を付けると無効票になる。また、何も記入しないと信任したことになるのである。多くの人間が制度自体をよく理解していないのである。

もうひとつの理由は、国民審査の重要性を全く認識していないからである。日本の刑事裁判は有罪率が99%という恐ろしい数字だが、これによって理不尽な冤罪事件が後を絶たない。法の理念である「疑わしきは罰せず」という言葉は日本では完全に虚構なのである。

しかし、もし国民審査で罷免される裁判官が出たらどうなるだろう?

裁判官は国民の目を強く意識して、警察や検察の主張を鵜呑みにせず、科学的な証拠の検討や被告人の主張に耳を傾けることに注力するだろう。また、国を相手にした裁判はたとえ1審で国が敗訴しても、余程の事が無ければ最高裁では国の主張が通ってしまう。この不可思議な現象も劇的に変化するであろうことは明らかである。

国民が裁判に参加する裁判員制度がスタートしたが、国民審査はそれ以上の効果を持つ、正に国民の切り札とも言える制度なのである。

Sa02

しかし、多くの国民は無関心である。自分には関係ないと考えている。

それは大きな間違いである。司法が正常に機能すれば、捜査機関も無法はできない。

問題になっている冤罪はほとんどが自白を強要され、証拠の辻褄を強引に合わせた結果生じているのである。警察官の強引さは体験したものでなければ分からない、検察もしかりである。多くの国民はその実態を理解していない。自分が経験してから後悔するのである。そして、裁判所はほとんど検察の言いなりなのである。だから、99%なのだ。

日本国民は自身の生活を守るために大きな力を与えられている。それを自ら放棄するのは、自分が冤罪になってもいいと考えるに等しい行為なのだ。

|

« フィギュアスケート技の解説 | トップページ | フィギュアスケートのジャンプ解説 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1275350/33937326

この記事へのトラックバック一覧です: 忘れられた1票:

« フィギュアスケート技の解説 | トップページ | フィギュアスケートのジャンプ解説 »